日常生活でも声が大きい人というのはなにを言っているのかよく聞きとれます。しかし、声が小さいと人になんども聞き返されますし、イライラさせてしまう可能性もあります。

特に、声だけで演技をする声優にとって声が張れないというのは致命的でしょう。

そうならないためにも、基本の発声練習が大切になってきます。そこで、発声練習の基本である「あえいうえおあお」について紹介していきます。

発声練習があえいうえおあおの理由とは

「あえいうえおあお」とは、演劇に携わる人がまず最初に行う発声練習のことです。「あえいうえおあお、かけきくけこかこ、させしすせそさそ…」といった風に五十音を発声していきます。

そもそも、なぜ発声練習があえいうえおあおなのでしょうか。実は、五十音を発生することによって、表情筋を和らげることができると考えられています。表情筋がほぐれることによって、正しい発音ができるようになります。

そうすることで発音するのに余計な力が必要なくなり、遠くまで聞こえるような大きな声が出せるようになるというわけです。あまり滑舌に自信のないという人も積極的にやってみましょう。ただ、1日やったからいいというわけではなく、長期的に行っていく必要がありますので、基本を忘れずに努力していきましょう。

あえいうえおあおの練習のポイントとは

基本の練習方法

「あえいうえおあお」の練習方法ですが、小さな声でぼそぼそとつぶやいてしまうと意味がありません。できる限りおなかから声を出すように意識してやっていきましょう。また、「あえいうえおあお」と繋げていうのではなく、「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と一文字ずつ区切って発生していくことが大切です。

また、発声練習ですのではっきりと話す必要があります。そのためには、口をしっかりと母音の形にしなければなりません。普段はあまり口の形なんて気にしていないかもしれませんが、いざセリフを言ってみると口がまわらないということはよくあることです。

本番の舞台でなにを言っているのかわからない、と言われないためにも基礎はしっかりと固めておきましょう。

鼻濁音の練習方法

五十音の中には、鼻濁音(びだくおん)という特殊な技術を用いて発音する文字があります。具体的にいうと、「が行」がこれにあたります。が行の前に小さいンが入るような発音をするのが特徴的です。

文字にすると「んが」「んぎ」…とこのようになります。しかし、実際に発音した時に「ん」が目立ち過ぎると不自然に聞こえてしまいます。自然に話せるようになるまで難しいですが、きれいな発音を手に入れるためにも積極的に練習してみてください。

一息で一行言えるようにする

基本的にセリフを話す際は、腹式呼吸を用います。男性は普段から腹式呼吸であることが多いので、あまり問題はありませんが、女性の場合は胸式呼吸であることが多いため、はじめはなかなか腹式呼吸ができないというケースもあるようです。

もちろん練習していけば違和感なく腹式呼吸ができるようになりますので、今できなくても途中で投げ出さないようにしましょう。ある程度腹式呼吸や発声練習になれたら次は「あえいうえおあお」の一行を一息で発声できるようにします。そうすることによって、正しい発声方法が身につきます。

ただ、無理して一息で言おうとすると声帯を痛めてしまう恐れもありますので、はじめのころは無理せず自分のペースでできるように努力してみましょう。

発声練習が滑舌練習にも繋がるって本当?

「あえいうえおあお」の発声練習ですが、実は滑舌をよくする練習にも繋がります。口の形をはっきり作って発音しますので、正しい発音方法が学べます。そうすると、いざセリフを話したときに、滑舌が悪くて聞き取れない・聞き取りづらいということはなくなるでしょう。

ただ、滑舌の練習は早口言葉や「あめんぼ赤いな」などの方がどちらかというと向いています。お腹から声を出し、正しい発音を学びたいときは「あえいうえおあお」を、滑舌をよくする練習をしたいときは別の方法といった風に練習し分けるといいでしょう。

まとめ

魅力的な声優さんがたくさんいて様々な場所で活躍されている今の時代。彼らにあこがれて声優になりたいと思う人もたくさんいるでしょう。しかし、ただルックスや声の質がいいだけでは売れる声優になることは難しいでしょう。

自分だけの武器を手に入れるためにも、まずは基本的な発声練習から行ってみましょう。基礎が身につくことでさらなるパワーアップができるはずですよ。そのためにも毎日コツコツと練習することが大切です。途中で投げ出さず、最後までやりきるように努力して行きましょう。