人には個性があるように、話し方にもそれぞれ個性があります。

おっとりとした話し方や、はきはきとした話し方などと同様、早口でも話している内容がしっかり伝われば、それは愛されるべき個性です。

しかし、早口のせいで、いつも聞き返される、相手が内容を把握できない、落ち着きがない人だと思われる、といった実害がある場合は、改善する必要があります。

早口を直すには、ゆっくりとしたテンポで話すなどのトレーニングも大切ですが、その他に日常で習慣づけをすると効果的です。
ここでは、その方法をご紹介します。

深く呼吸をする

呼吸が浅い人は、早口になりやすいと言われます。

声は吐く息と共に出ていきます。吐く息は吸った分だけ出ますから、吸う息が少ない/短いと、吐く息も少なく/短くなってしまいます。

すると、息を吐ききるまでに一気に喋ろうとするので、早口になってしまうというわけです。

これを改善するには、話し始める前に深く息を吸い、ゆっくりと呼吸することを心がけましょう。

深く息を吸うことは深呼吸ですから、心を落ち着かせる効果もあります。プレゼンテーションや発表前に緊張をほぐすために、深呼吸をする方法がありますね。ナーバスになっているときは呼吸が浅くなりますから、体や脳をリラックスさせるために深呼吸をするのです。

このように、呼吸は精神状態にも影響を与えます。

焦るとさらに早口になってしまいますから、普段から意識してゆっくりと呼吸をしましょう。体を動かすのが好きなら、ヨガなどで腹式呼吸の訓練をしても良いかもしれません。

2.相手と同じ速さで話す

ゆっくり、ゆっくり、と頭で考えていても、どの程度がちょうど良い速さなのか、自分ではわかりにくいもの。「ゆっくり」を意識しすぎると、それがプレッシャーになって、返って早口になってしまうかもしれません。

そこで、話している相手と同じスピードを意識して話すようにしてみましょう。

早口の人は、人の話をじっくりと聞くのが苦手な人も少なくありません。途中で口を挟みたくなってもぐっと我慢し、相手が話し終わるのを待ってから、自分の意見を落ち着いて話すようにしてみましょう。相手の話をしっかり聞いて、テンポをつかむことで、早口の改善につながります。

また、頭の中で自分の意見をまとめておけば、結論を急いで焦ることもありませんので、まくしたてるように早口になってしまうことも少なくなるでしょう。

3.句読点を意識して話す

自分の話している内容が本に書いてある文章であるかのように、「、」や「。」を意識しながら話してみましょう。

例えば、「私、昨日、美容院に行ったんだ。初めてのサロンだったけど、スタッフみんな感じが良かったし、次もそこにしようと思ってるよ。」

という文章を、句読点なしで書いてみましょう。

「私昨日美容院に行ったんだ初めてのサロンだったけどスタッフみんな感じが良かったし次もそこにしようと思ってるよ」

耳で聞いたわけではないけれど、早口な印象ですよね。

文章は句読点がないと、言葉がどこで切れるのかわかりにくく、内容の理解が困難になります。同様に、句読点なしの話し方は、アクセントの高低がなく一定の速度なので、話の内容が理解しにくいのです。

書いてある文章も、話す文章も、句読点の有無はとても大事です。

これを意識すると早口は改善され、相手から聞き返されることも少なくなると思います。

話す内容を考えながら句読点も意識して・・・となると難しいので、強く意識しなくても句読点付きの話し方ができるように、時々雑誌や新聞などを音読してみて練習すると良いでしょう。

4.アクセントを意識して話す

日本語のアクセントは高低、英語のアクセントは強弱と言われます。日本語でも単語に強弱のアクセントをつけると、なんとなく英語っぽくなるのはこのためです。

ですから、意識するアクセントは強弱ではなく、高低です。いわゆる「なまり」は、標準語とは異なるアクセントで話す話し方のことです。

アクセントがなく起伏がないと、ダラダラとして聞き取りにくく、同時に早口に聞こえてしまいます。アナウンサーやナレーターといった声のお仕事の場合は、正しいアクセントを身に付けなければなりませんが、地方で、お友達同士でおしゃべりする分にはなまっていてもかまいません。

アクセントがあれば、そしてお互いにそのアクセントになじみがあれば、平たんな話し方よりはよっぽど通じますし、早口には聞こえません。

5.子音をしっかり発音する

早口の人は、子音を省略して母音で話してしまっている人が少なくありません。

前後の文脈から何となく通じる場合もあれば、聞いている方が必死で似た単語を探してやっと意味をつなげることができる、といった場合もあるはずです。

早口の相手が気の置けない友人や家族でしたら、「今なんて言ったの?」とすぐに聞き返せますが、上司や先輩だったら失礼にあたると思って聞き返せないかもしれません。

すると、仕事にも支障が出て来てしまいます。

なるべく子音を意識して話し、はっきりと単語を発音するようにしましょう。そうすることで、速度も自然と落ちてきます。

子音を意識するとは、唇を動かすことと、舌を動かすことです。

発音によって、きちんと唇を合わせる、舌を上あごに付ける、これを心がければ、はっきりと発音することができるようになります。

最後に

以上を習慣付ければ、早口のために話が通じにくいといったことはだんだん減ってくると思います。

ただし、話し方は個性ですから、話している内容がしっかり伝われば、多少早口でも気に病むことはありません。

follow us in feedly