低音や、ハスキーヴォイス等、素敵な声を持つ人は魅力的にうつりますね。

また、そうした様々な声色を器用に使い分けられる人もいて、「素晴らしい」とただただ感心するばかりです。

世の中には「声に自信がある。」または、「自分の声を使って表現者になりたい。」そんな思いを抱いている人もたくさんいることと思います。

しかし、「声で表現する」とはいっても、その方法や表現するものは異なりますね。

たとえば、歌手は歌でその世界を表現し、声優やアナウンサーは声で伝えるというように。

では、声を使って伝える職業である、声優とアナウンサーは具体的には何が違うのでしょうか。

ここでは、声優とアナウンサーの詳しい仕事内容と、両者の違いについて紹介したいと思います。

声優という職業

声優とは、映像や音声の作品に声の出演をする俳優のことをいい、ボイスアクターといわれることもあります。

声優と聞くと、アニメのキャラクターの吹き替えを想像する人が多いかもしれませんが、声優の仕事はアニメだけに限りません。

海外ドラマや外国映画の日本語吹き替え版の登場人物の声を演じることもありますし、ラジオドラマ作品の登場キャラクターの声を演じることもあります。

日本で声優の専業化が進んだ理由としては、海外からドラマやアニメが輸入されて日本語吹き替えの需要が増したことや、アニメ人気の高まり等があげられます。

ちなみに、最近ではテレビゲームやパソコンゲームに声優が出演する機会も増え、その活動内容は広がっています。
では、声優になる人の経歴とはどのようなものでしょうか。

一般的には、声優養成所や声優学校出身の人が多いようです。

声優養成所は、声優プロダクション付属の養成所のことで、ここで、声優になるためのレッスンを行います。

声優学校は声優養成学科のある専門学校のことです。

養成所または専門学校の養成期間は、約1年~3年程度です。

しかし、卒業すれば必ず全員が声優になれるというわけではありません。

まずは、養成期間終了後に行われるオーディションに合格する必要があります。

声優の試験に合格したとしても、この時点ではあくまで、まだ新人扱いです。

その後、見習い期間を経て審査をし、認められれば晴れて正所属となることができるのです。

その他にも、舞台役者出身や子役出身の声優さんも稀にいます。

定期的に舞台をやっていると、関係者からスカウトされることがあるためです。

しかしこれは本当に珍しいケースなので、声優になるのであれば、基本的には養成所に通うほうが近道でしょう。

こうしてみると、声優になる道は険しく、決して簡単になれる職業ではないかもしれませんが、自分の声を使って演じられるということが何より魅力的です。

その人の演技の幅次第で、アニメのヒーローにもロボットにも、時には、椅子や机といった人間ではないモノにもなることもできるのです。

声の表現者にとって、とてもやりがいのある職業といえるのではないでしょうか。

また、活躍できる場所が近年非常に広がっていることから可能性も未知数であると考えられます。

アナウンサーという職業

アナウンサーは放送局に所属する局アナウンサーと、放送局に所属しないフリーアナウンサーに分けられます。

アナウンサーという職業は言葉を使って、情報を広く世の中に伝えるという性質上、正しい日本語能力が求められます。

その仕事内容は報道番組でニュースを伝える、スポーツの実況中継、インタビュー、番組の司会やアシスタント、ナレーション等多岐にわたります。

アナウンサーになるには、まずテレビ局かラジオ局に就職をしなければなりません。

「正社員」枠での採用が多いため、4年制の大学か短期大学を卒業しておくことが必要になります。

しかし、アナウンサーの就職試験は、非常に難易度が高いことで知られています。

中には、倍率が1000倍以上のところもあるくらいです。

これほどの人気ぶりですから、どうしても合格したいと考えているのであれば、大学とは別に専門の学校に通って発声技術を身につけておくことをお勧めします。

最近では、アナウンサーのアイドル化に対する批判等もありますが、アナウンサーは時代を問わず必要とされる職業であるといえます。

アナウンサーの声によって届けられる情報を日本中、多くの人が待っています。

そう考えると、アナウンサーの影響力の大きさはどれ程かと思います。

影響力が大きい分プレッシャーもあるでしょうが、どうしたら皆に伝わりやすいかを考えて仕事をこなす毎日は、忙しくも充実していることでしょう。

取材も行いますので、様々な分野の人と触れ合えることも刺激になりますね。

両者の違い

声を使うという点では同じでも、声優とアナウンサーでは仕事内容が大きく違うことをわかっていただけたでしょうか。

声優は声で演じる職業なので、キャラクターになりきることが求められます。

役に対する感情移入が非常に重要なのです。

逆に、アナウンサーの場合には情報をわかりやすく伝えることが基本なので感情は抑えて冷静に淡々と話すことが求められます。

誰もが聞き取りやすいように美しい日本語を使うことは基本中の基本であることは言うまでもありません。

また、アナウンサーは時間との戦いであるともいわれます。

それは、報道番組やインタビューでは時間が区切られていて、時間内に必要な情報を伝えなければならないためです。

時間通りに決められた文章を伝える技術も必要なのです。

同じ声の表現者であっても仕事の性質や求められることも違ってきます。
自分が「声」を使ってどうしたいかを明確にして、それを軸に、その道を進むことが肝心なことのように思います。