ボイスサンプルを作ったことがありますか。ボイスサンプルとは、自分の声を録音したものです。声優やナレーターなど、声の仕事をする上で提出しなくてはならないサンプルです。

漫画家になるには自分で描いた漫画を出版社に持ち込んで、編集者にアドバイスをもらって修正して相談して修正して・・という形で修行を積んでいくものです。声優を目指す人は漫画の原稿の変わりに自分の声を録音して持っていくわけですね。

持ち込むのは出版社ではなくオーディションです。オーディションではその声の質や、演技力、表現力、キャラクターなどが判断されます。ボイスサンプルは声優にとっては自分の全てです。

声優に求められるのは声が全てと言っても過言ではありません。ボイスサンプルは声優にとっては自分の分身そのものなのです。それがキャスティング担当の耳に入るかどうかで、キャストに抜擢されるかどうか、大成できるかどうかが決まります。

ボイスサンプルを作る際は、持てる力の全てを尽くして、慎重に繊細に、そして大胆に作っていきましょう。

ボイスサンプル作り

まずは何を録音すればいいのか。オーディションによって指定があるので、主催者側からの指定にそって作成していきましょう。ここでは、ボイスサンプルの構成の例を紹介していきます。

ポイントは、短時間の間に自分の長所が伝わるように意識した構成にすることです。

その1.自己紹介

はじめに、自己紹介

「山田 太郎です」 ハキハキした声ではっきりと言いましょう。一番最初の部分であり、しかも自分の名前です。初っ端から聞きにくかったらその後は真面目に聞いてもらえないかもしれません。時間にして2秒ほどですが、魂を込めてしっかりと自己紹介をしましょう。

その2、 ナレーション

会社や商品の、説明やアピールを行います。元気に、プラスなイメージを抱かせるテンション、声の質、声の張り、声量を意識してください。商品名や会社名を発するだけでポジティブな印象が残ることが大切です。20秒から30秒ほどの間に、その会社や商品に興味を抱かせるような求心力が求められます。

その3、 ナレーション2

町の紹介を行います。しっかりと、落ち着いた雰囲気で声を発します。その紹介が聞いた人が、実際に行ってみたくなり、もっと調べたくなるような説得力が求められます。

その町を訪れることで自分にもたらされる幸福感や、満たされる好奇心の感覚を伝えていかなくてはなりません。

20秒から30秒ほどの間で一人の人間に、遠くの地を訪れるための時間と金銭の準備を決断させる説得力を言葉に持たせてください。

その4、 セリフ1

小学生、中学生、高校生が言いそうなセリフをイメージします。

ほとんどのアニメの登場人物は、小学生から高校生くらいの年代ですね。その年代の登場人物が言いそうなセリフを言ってみましょう。

怒った時にいうセリフ、悲しい時にいうセリフ、照れた時にいうセリフ、大好きな人にいうセリフ、いろいろなシチュエーションを想像してみてください。身近にその年代の少年少女がいるのであれば、よく言っているような言葉を真似してみてもいいかもしれません。

15秒から20秒ほどで青春時代を生きる若者の感情を表現してみてください。自分にもあった時代です。

それを思い出してみて蘇ってきた感情を表現してみてもいいかもしれません。

その5、 セリフ2

大人がいいそうなセリフを言ってみてください。

自分の周囲にいる大人を想像してみてください。父親、母親、兄、姉、上司、先輩、たくさんの大人が回りにいると思います。彼らが言いそうなセリフを想像して言ってみましょう。

大人だけが持っている感情があると思います。同じ事象に出会ったとしても、子供と大人ではそこに抱く感情は違います。それは経験の差です。経験を持っている人間の、どこか落ち着いた部分のある感情を表現してみてください。

これも15秒から20秒ほどで表していきましょう。

その6、 セリフ3

おじいちゃんやおばあちゃん、ニューハーフだったり、しゃべる動物だったり、少し変わった、もしくは達観した感覚を持っている人の感情を表現してみてください。

おそらく声を発する際の表現方法、発生方法、抑揚、ボリューム、すべてに関わってきます。キャラクターを想像し、入り込み、自分のものにしてみてください。

その7、 フリートーク

自分の身に最近起こったことなどを話してみてください。趣味のことでもなんでもいいです。しっかりと発声しながら、自分という人間を表現していくことが大切です。

自分がどのような人間なのか、をフリートークを通じて伝えていきましょう。大体20秒から30秒ほどで表現するようにしましょう。

その8、 パーソナリティとしての番組の進行

音楽番組の一コマを想像して表現してください。自分が音楽番組の司会進行役になったつもりで演じましょう。スタイリッシュでおしゃれな雰囲気を大切にしながら楽しく進行していってください。これも20秒から30秒で行うようにしていきましょう。

ボイスサンプルを作る際のポイント

原稿は読みやすいものを準備するようにします。雑誌などから選んでもいいです。構成を考える際は、その中に同じ声質のものや、同じシチュエーションのものがないように配慮が必要です。

最後までしっかりと聞いてみたい、と思わせる構成にできたらいいですね。

ボイスサンプルを送る際の注意点

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  • 自分の名前、(あれば)所属事務所名、連絡先をCD-ROMに記入します。
  • プロフィールや構成の内容を同梱しておきます。
  • MC志望ならば写真も同梱しましょう。
  • 郵送の際は媒体が破損しないようにしっかりエアキャップにて梱包しましょう。

いかがでしょうか。これを参考に良いボイスサンプルを作成して、是非、声優になりたい夢を実現させてください。