近年、アニメなどのサブカルチャーが注目される中、そのキャラクターを演じる声優にもいっそう注目が集まっています。歌手として、舞台役者として、またア イドル声優と呼ばれる人々まで存在し、その人気は高まっています。その一方で、職業としての声優は非常に狭き門であり、同時に不安定です。エンターテイン メントの業界では、実力があることは前提として、夢を掴むには注目をあびること、名前を知られることも必要になります。

たとえば俳優や映画といったものを 対象にした様々なアワードがありますが、声優にも声優アワードと呼ばれる有名なアワードが存在します。

声優アワードとは

声優アワードとは2006年から開始された、年度ごとにもっとも印象に残る声優や作品を対象にその業績をたたえる、声優を対象とする本格的なアワードで す。声優を表彰するものとしては業界最大規模の舞台といえます。そんな声優アワードでは、新たなる才能あふれる人材を見つけ出すために、同日同舞台で新人 発掘オーディションも行っています。かなり有名な声優オーディションであり、特に養成所などに行かずに声優を目指す方であれば知らない方はいないかもしれ ません。

選考の流れ

この新人発掘オーディション、まずはどういった流れで進められるかを説明します。

一次審査では声優アワード実行委員会及び声優事業者協議会によって書類選 考が行われます。応募者のプロフィールの他にも、音声などでふるいにかけられます。これを通過できれば最終選考です。テキストリーディング、自己PR、質 疑応答などが行われます。自己PRでは歌を披露したり、三点倒立をしてみせた応募者もいるようです。こちらの最終選考は声優事務所の実務者が直接オーディ ションを見て審査します。

目にとまった人は事務所に所属、或いは特待生として養成所などに入所する権利を得ることが出来ます。どの人がどの事務所に選ばれ るか、ドラフト形式となっており、注目をあびる人は数社から指名されることもあるようです。一次審査1000名以上の応募者の中、オーディションの会場へ 足を運べるのは数十名であり、そして票を得られるのは年度によりばらつきがありますが、多くて10名程度と絞られます。

オーディションの欠点

このオーディションは無料で、そして最終選考へ進むことができれば事務所の人間に直接審査してもらえるという多くのメリットがあります。ですが、希望の事務所に所属することはシステム上難しいです。もし所属したい憧れの事務所などがある場合には、このシステムはこのオーディションの欠点ともいえるかもしれ ません。

また、野球のドラフト同様、複数の事務所から手が挙がってもその中から本人が事務所を選ぶのではなく、事務所同士で決定がなされます。つまり、本 人にとってよい条件であるとか大手の事務所であるといったことは考慮されないのです。

他にも、一般公募可能であり門戸が広く夢のあるオーディションとはいえ、専門学校生などが推薦でオーディションを受け大手へ、一般人は弱小事務所へ、という場合もあることは考えておくべきかもしれません。