映画やアニメの声優に俳優を使うことは、今では決して珍しいことではなくなりました。宮崎駿監督なんかは、あえて声優を使わずに俳優を起用していましたしね。

私の周りでも、それが理由でスタジオジブリの映画が好きではないと言っていた人がいたのは事実です。

声優というプロに任せるべきだと。

しかし、悔しいですけれど、私は必ずしもそうとは思いません。

俳優というのは、演じることが仕事で、その演じるという内容の中に声を演じるという要素も含まれているのではないかと思うからです。

俳優さんにもいろんなタイプの人がいます。

    ・表情で演じ分けをする人
    ・声で演じるのが上手い人
    ・両方上手い人
    ・どっちも下手な大根俳優

俳優さんの中には、ナレーションの仕事や声優の仕事がたくさんくるタイプの人もいます。つまりそういう人は、声の演技を評価されているのです。

たとえばジブリ映画で言うなら、「ハウルの動く城」のマルクル役を演じていた神木隆之介さんはすごく上手だと思いました。

本当に上手でした。マルクルのような弟が欲しい!ってものすごく思いました。神木さんは「千と千尋の神隠し」の坊役も演じていらっしゃいますが、両者のキャラクターは全く異なるものなので、「本当に上手いな]と思わされました。

ディズニー映画で「あっぱれ!」と思ったのは、「アナと雪の女王」で雪だるまのオラフ役を演じていたピエール瀧さん。

おそらくあの映画を見ていた人で、オラフの声を聞いて「ピエール瀧だな」と思いながら映画を見ていた人はいなかったと思います。エンドロールが流れた瞬間に、館内で「え?ピエール瀧?」っていう声が漏れたのを何回か耳にしましたからね。

松たか子さんや神田沙也加さんも大変上手でしたが、意外性という意味で印象に残ったのはピエール瀧さんです。

あの映画がヒットしたのは、吹き替えのキャスティングが良かったことも一因でしょう。そしてキャスティングされたのは、声優専門の人達だけではなかった。

ですから適性をみて起用するなら、俳優を起用するのはありだと私は思いますね。

つぶやき

声優を本業としている身としては、声を通しての表現力の幅が狭くなっている人が多くなっているような気がします。さまざまな体験を通して、テクニックでは表現しきれない、にじみ出るような人間力を歳を重ねる毎に身につけて欲しいなぁと思いますね。

もちろん私もですけどね。。。