声優になれるのはほんの一握り。声優デビューは狭き門…とわかっていても、練習の日々に、不安やこれでいいのかという疑問を持ち、モチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。

今回は、そんな時にちょっと元気になれるかもしれない練習方法というか、考え方のヒントをご紹介します。

弱気にならないヒント

声優を目指すなら、日々の発声練習や滑舌トレーニングといった、基本的な練習が大切なのは言うまでもありません。しかし、基礎ができていたからといって、お仕事がもらえるわけではないのが声優の世界です。つまり、基礎+αが大事ということですね。

その+αに関する部分を考えるヒントです。

声優としてのお仕事の現状を見てみると、男性は海外物の日本語吹き替えやCMなどのナレーションの需要が多いようです。外国映画の主人公は男性であることが多くあります。ヒット映画の主人公の声の吹き替えを担当できたら、申し分のない経歴になります。

いきなり映画主人公の声の吹き替えを担当できることはほとんどありませんが、お仕事デビューを意識して練習するには、吹き替えを意識して英会話を習得してみてはいかがでしょうか。もちろん、吹き替えなので日本語でのお仕事になり、セリフは通訳が選んでくれていますが、微妙なセリフのニュアンスをつかむためには試験英語ではなく、英会話の力が必要です。

対して、女性はアニメやゲーム、アナウンスの需要が高いようです。

アニメにおける声優需要は男女問わず高いのですが、女性は女性キャラクターだけでなく、男女問わず小さい子供の役ができるのがポイントです。

そこで、小さい子供に着目してみると、年齢に応じて話し方が発達するのがわかるはずです。小さい子が苦手な発音、独特な甲高い声に気付くことでしょう。子供の声の研究をしてみれば、オーディションで他の人に差がつけられるかもしれませんよ。

それでは、物足りないという方へ。

思い切って怪獣やロボットの声の練習をしてみませんか?決してふざけて言っているわけではないので、誤解しないでくださいね。
アニメやゲームを見ると、案外人間以外の役もあるものです。コンピューターの音声を使っているものもありますが、意外と誰かが演じていることも多いものです。

例えば、「ピカ」や「ピカチュウ」といった鳴き声(?)しか話さない、誰もが知っているキャラクターも、ちゃんと声優が担当していますね。

単純な短い言葉で様々なことを表現する、人物キャラクター以外の役柄の練習は、演技力の向上など新しい発見があることも少なくありません。このような番外編的な練習がオーディション合格に結び付くかもしれません。スクールで学ぶことは大切ですが、ガチガチの練習だけではライバルに差をつけることはできません。声優として活躍する自分を想像して楽しみながら、自分なりの+αを身に着けてみましょう。