ゲームの仕事は以前はオーディションがあることが多かったのですが、

最近はゲームの制作会社から指名で来ることが多いそうです。

 

ゲームの仕事が入った場合も事務所から連絡が来ます。

どんな作品なのか、どんなキャラクターなのかが告げられるはずです。

台本は事務所に届くのですが、ゲームの台本はアニメや外画と違って

非常に多く、びっくりするほどのページ数ものが多いです。

 

「まるでタウンページのよう」なんて言っていた人もいました。

 

またきちんと製本されているわけではなく、

コピーされた紙がクリップなどで止まっていることが多いです。

持ち運びだけでも大変だったりします。

 

ゲームの収録は会話が掛け合いになっていても

1人で収録することがほとんどです。

アニメや外画のようにその場面に出てくる人たちが一緒に集まって、

実際に会話をして収録するわけではないのです。

 

ブースに1人で入り、ひたすら自分のセリフだけを収録していくのです。

また画面を見ながらの収録ではありません。

ゲーム画面などの絵は何もないのです。

 

1人だけのブースでマイクに向かって喋るだけになりますから、

事前にこのセリフはどんなシーンンなのか、

誰と話しているのかなど、きちんとその情景を思い浮かべ、

相手がいるように1人で芝居をしなければなりません。

 

ゲームの現場にも30分前くらいにスタジオ入りしましょう。

他のキャラクターの声優さんが収録をしていることもありますので、

その時はそっと椅子に座って待ちましょう。

 

スタジオにはゲーム会社の方も来ていますので、しっかり挨拶をしましょう。

ゲームの収録でももちろん挨拶は大切です。

 

ブースに入って椅子に座ると、ミキサーさんがマイクの位置を合わせてくれます。

最初の幾つかのセリフを言い、キャラクターや芝居の方向性などを

音響監督やゲーム会社の方がチェックをして指示がくると思いますので、

それに従いましょう。そうしたら、あとはもうそのまま本番になることが多いです。

 

またせリフ数が多いと、何時間もかかったり、

また別日に収録したりすることもあります。

疲れて来ると口の周りが悪くなるので、つい頑張ります!と言いがちですが、

プロとしてのクオリティを守るためにも適度な休憩を入れてもらいましょう。

 

口が疲れてくると顔がむくんだり、

舌が固まって縮こまったりして上手く喋れなくなります。

そんなときは顔をマッサージしたり、舌を思いっきりベーと出してみたりしましょう。

自分なりの気分転換の方法を見つけ、柔軟に収録に対応出来るようにしましょう。