声優はマイク前で演技をします。

時折、テレビで収録風景が流れることもあるので、

どんな風に収録しているか見たことがある人もいるでしょう。

 

アニメや外画の吹き替え、ドラマCDの収録の際、

スタジオにはだいたい3~4本のマイクが並んでいます。

これをみんなで順番に交代して使うのです。

 

男性や女性、年齢でも身長が違いますよね。

そのためマイクは少しずつ高さを変えて並べられています。

(若い女性がキャストに多い時は少し低めに並んでいたりもしますが・・・)

どのマイクが自分の身長にあっているのか、

スタジオ入りをしたら確認しておきましょう。

 

そしてテストの際に、自分の出番より少し前から、

どの人がどのマイクに入っていくか注意して見ていましょう。

自分の出番の際、空いているマイクはどれなのかを確認して、そこに入ります。

ちょうどいい高さのマイクが空いていなかった場合は、

仕方が無いので少し違う高さのマイクに入りましょう。

 

マイクが高い場合は軽く背伸びを、低い場合は少し膝を曲げで、

マイクに自分の声がしっかり入るように気をつけましょう。

 

自分が入ったマイクがどれだったのか、

後で分からなくならないように、台本に目印をつけておきましょう。

 

マイク番号

 

例えば、左のマイクから「1、2、3、4」など自分でマイクに番号を振って、

入ったマイクが右端だったら「4」と台本にメモをしておくのです。

これは出番のセリフごとに間違えないようにメモをしましょう。

 

本番で違うマイクに入ってしまっては、他のキャストに迷惑がかかりますし、

ミキサーさんもテストでのマイクワークを見て調整をしています。

 

もしどうしてもテストとは違うマイクに入りたい場合は、

前もってそのセリフの近くのキャストに確認を取り、

ミキサーさんにも違うマイクに入りたい旨を伝えてOKを貰うようにしてください。

 

マイクに入るときは台本を持っている手が

最後にマイク前に来るように入りましょう。

台本を持っている手からマイク前に入ると、

マイクの前を台本が通ることになり、ノイズを出しやすくなってしまうのです。

 

左手で台本を持っている場合は、マイクの左側から入り、左に抜けます。

 

そのマイクに入るまで誰かがマイクに入っている場合は、

その人がどちらの手で台本を持っているのか確認し、

もし左手で持っていたら左から出て行くだろうから、

ぶつからないように自分は右から入ろう、

など周りの人と円滑に収録をすすめるために、周りに気を配ることも大切です。