ボイスサンプルとは言うまでもなく、あなたの声を録音したものです。

あなたがどんな特徴の声質をしているのか、どんな演技をするのか、

どんなキャラクターが得意なのか、それを判断するための資料になります。

 

ボイスサンプルは声優の名刺代わりとも言えます。

 

ボイスサンプルだけで仕事が決まることもありますから、

非常に大切なものなのです。

 

それでは、どんなボイスサンプルを作ったらいいでしょうか?

自分がどんな芝居が得意か、どんな仕事をやりたいと

思っているのかを思い浮かべてください。

ボイスサンプルの原稿について

あれもやりたい、これもやりたいと欲張らずに、

だいたい3分程度で終わるように、3~4つくらいの原稿を用意しましょう。

あまり欲張ると、自分のアラを見せてしまうことにもなりかねません。

ボイスサンプルのセリフの選び方

自信を持って出来るものに絞るほうがいいのです。

 

例えばヒロイン系の少しハイトーンな声質の女性がいたとします。

 

まず自分の名前を名乗り

最初に元気いっぱいの女子高校生を明るく元気に演じる。

 

次にしっとりと大人の女性でナレーション少し低めの声で入れ

3つめに小さな男の子や赤ちゃんを演じて幅を持たせ、

最後にフリートークで地声や個性を出していく。

こんなサンプルになるでしょうか。

 

ボイスサンプルに入れるものは、同じジャンルのものばかりで構成せずに、

キャラクターや声、演技の幅が分かるように構成を工夫しましょう。

 

ボイスサンプルに使う原稿は自分で書いてもいいですし、

雑誌や広告から取っても大丈夫です。

だた、既に使われていて、あまりにもインパクトを残しているものを

原稿に選んでしまうと、オリジナルと比べられてしまうので、

避けた方がいいでしょう。

 

本物に勝つのはかなり難しいです。

 

もし方言が喋れたり、英語など外国語がネイティブ並みに話せるのであれば、

それを入れることも他の人との差別化を図れます。

物語の舞台が地方で方言の喋れる子を探しているなんてこともありますから、

アピールしておいて損はありません。

 

こうして一生懸命作るボイスサンプルですが、

最後まで聞いてもらえることはほとんどありません。

最初の名乗りだけ聞いて飛ばされたりすることも多いようです。

なので最初が肝心なのです。そこでどう聞いてくれる人の気を引くか。

もう少し聞いて見たいと思わせるのか。

 

またボイスサンプルを聞く側は実際の本人の力よりも編集などが加わり、

良い物が出来上がっていると考えます。

 

実際の本人の力と、ボイスサンプルとの間には差があると考え、

その分を差し引きして聞かれることが多いので、

そこも考えに入れてボイスサンプルを作りましょう。