声を使うことを生業にしている声優・ナレーターにとって、喉は大切な器官です。風邪を引いていなくても、常に喉の乾燥や疲労には注意し、いたわるべきもの。

そこで、喉にいい食べ物・飲み物を紹介していきます。

※喉の痛みは、気管支炎、扁桃腺、喉頭炎など、部位や症状によってさまざまな原因が考えられます。喉頭がんなど特殊な病気でなければ、こんな喉に優しい食材を使った民間療法も効果的という紹介です。

目次

喉を潤すのに良い飲み物

緑茶

緑茶に含まれるカテキンには殺菌作用があり、ウィルスを撃退する効果がありますので風邪予防にもなります。

紅茶

紅茶にも緑茶と同様の働きがあります。

しょうがを入れてジンジャーティーにするとからだをあたためる効果も加わってなおいいでしょう。

はちみつレモン

面倒でなければ、「はちみつレモン」をつくって常備しておくことをおすすめします。

ホットにすればからだをあたためてくれる効果もありますし、作り方も簡単です。

しょうがやミント等のハーブと組み合わせれば彩りもよく、おしゃれな飲み物にもなります。

はちみつレモンの作り方は、まずレモンをきれいに洗って皮ごと薄くスライスします。

消毒した瓶にスライスしたレモンとはちみつを交互に入れていけばできあがりです。

冷蔵庫で保存して1日~1週間が飲み頃です。

保存中は瓶を一日に一度くらい、まぜたりゆすったりするといいでしょう。

冷蔵庫で保存するようにして、一カ月を目安に飲み切ってください。

暑い日には炭酸水で割ってレモンスカッシュにして飲んでもおいしいですよ。

はちみつのブドウ糖とレモンのクエン酸で疲労回復効果も期待できます。

喉の痛みをやわらげる食べ物や飲み物

キンカン(金柑)

キンカンは、中国では昔から、はしかの薬として有名です。

ビタミンCはもちろんビタミンAやカルシウムが豊富な果実で、疲労回復、かっけ、不眠症にもよく、血管硬化も防ぐとされています。

キンカンは、12月~1月頃が旬の喉の痛みを抑える代表的な果実です。

キンカンの甘煮

アメリカでも咳止めやのどの薬として使われています。

キンカン酒

喉の痛みや咳に効くほか、常飲すると風邪予防になります。

オレンジ

風邪のひき始めにいいです。

オレンジ酒

果実酒は香りがよくて飲みやすく、疲労回復にも最適です。

ハチミツ

ハチミツはブドウ糖、果糖の糖分のほかにカリウムなど12種類ものミネラル類、さらに10種類ものビタミンが含まれているとされ、ミネラル・ビタミンの宝庫の食べ物です。

喉の痛みや疲労回復に効果があり、ハチミツにも違いがあります。

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黒豆

黒豆は薬用としてすぐれた効果があるとされ、中国では大豆より珍重されている食べ物です。

黒豆甘汁

風邪による、声がれ、気管支炎、ぜんそくには、黒豆を煮て煮汁を飲んだり、炒った黒豆をお茶として飲む療法がよく知られている。

大根

大根は、白菜、豆腐とともに精進料理の「養生の三宝」の一つで、ビタミンCと酵素が喉の炎症を抑えるのに良い成分を含んでいます。

大根飴

大根飴というものがあるのをご存知でしょうか。大根の成分とハチミツと合わさって、風邪による喉の炎症をしずめ、咳、痰を除きます。

市販もされていますが、自分でも手軽に作れます。

ネギ

これら以外にも、ネギには抗菌、抗ウィルス作用があります。

焼きネギ湿布

「風邪をひいたときには喉に焼きネギ湿布をまく」と昔からよく言われていますが、これにはきちんとした根拠があるのです。

ネギの殺菌作用と、まくことで喉の保湿作用とダブルの効果が期待できるまさに先人の知恵ともいうべき、非常に効率の良い方法です。

ユキノシタ

煎じて飲むと、喉風邪に効く薬草です。

・採取はいつでもよく、ユキノシタの葉を水洗いして2cm程度にする。

・2日ほど天日に当ててから、陰干しにする。

・乾燥させた葉10gとカンゾウ2gを合わせて、360mlの水が半分になるまで弱火で煎じ、3回に分けて飲んでください。

喉のためには避けたほうがいい飲み物や食べ物

逆に喉を保護するために避けたほうがいい飲み物や食べ物はあるのでしょうか。

唐辛子などの刺激が強いもの

例えば、唐辛子などの刺激が強いものは避けたほうがいいでしょう。

同様に胡椒やお酢にも注意が必要です。

チョコレート

皆が大好きなチョコレートも、喉が痛いときには刺激が強く避けたほうがいいことがあります。

だたし、個人差もありますので絶対に食べてはいけないというわけではありません。

食べたいものを我慢してストレスになるのもからだによくありませんから、自分の体調と相談しながら上手にケアしていきましょう。

烏龍茶

ウーロン茶は喉の脂分を洗い流し、粘膜にダメージを与えてしまいます。

冷たいもの

また、「冷えは万病のもと」といわれますが、これは喉についても同じことです。

そのため、冷たいものは取りすぎないようにしましょう。

炭酸水

暑い日はどうしても、キンキンに冷えた炭酸水が飲みたくなったりしますが、炭酸は刺激物であると同時に体を冷やす効果もあります。

麦茶

夏の定番、麦茶には身体を冷やす効果があります。より冷やした麦茶は避けてください。

元気な時であれば、それほど気にすることもないと思いますが、喉に多少の違和感がある状態であれば常温の水や白湯で我慢するようにしましょう。

アルコールやコーヒー

アルコールやコーヒーも喉を刺激して炎症を悪化させる可能性があります。

まとめ

「医食同源」あるいは「薬食同源」という言葉があるように、医や薬にまさるものは身近な食です。

食材や野草を使う家庭療法は、分析には出てこない有機酸まで含めたトータルの成分もあり、さまざまな症状に同時に効果を発揮する食材や調理方法があるのが特徴です。