声優の仕事をするには、声優プロダクション(事務所)の所属となるのが、まずは一番の目標です

所属となってもそれだけで声優の仕事がたくさん回ってくるわけではなく、そこからが本当の勝負なわけですが、まずは所属とならなくては始まりません。

プロダクション所属となるには、所属オーディションを突破する必要があります。所属オーディションを受ける前段階として、声優養成所へ入る為のオーディションを受けなくてはならない場合もあります。昇るべきステップが多いですね。

今まったくの未経験で声優の仕事に憧れているなら、このステップをいかにして突破していくかを考えなくてはなりません。どうやって声優になるのか、その方法についてお話します。

目次

声優の第一歩は専門学校か声優養成所。どちらを選ぶのがいいの?

声優になるため、まずは専門機関で学ぼうとおもったら専門学校か声優養成所に入る事になります。この二つは似て非なるもの、どちらも声優になるための勉強をするところですが違いが色々あるのです。

まずは専門学校。これは高校卒業後の2年間通うのが一般的で、学校ですから毎日のように授業があり学歴としても認められます。拘束時間が長く、勉強や仕事との両立は難しいでしょう。費用は一般的な短大程度、学校だけあって就職支援として所属オーディションを受ける機会が多く与えられるようですが、合格する事は難しく結局声優養成所に入りなおすという人も多いようです。お金に余裕があり、時間がかかってもしっかり理論や基本を学びたいという人が向いています。

もう一方の声優養成所は学校ではありませんから専門学校と比べると拘束時間は短いです。週に1~2回の通学という場合が多く、学業・仕事と両立できるのも魅力。費用も専門学校よりは安く、経営母体がプロダクションというところが多いので、養成所にいる間からデビューの機会を得る場合もあります。

専門学校が学校の一種として学歴としても認められるのと違い、こちらは学歴とは認められず実力次第の場、入所自体オーディション有というところもあります。より実践的でチャンスを掴みやすいので、早く声優として活躍したいと望むなら断然こちらでしょう。

どちらで学ぶか、自分にあった方法をまずは選択しなくてはなりませんね。

所属オーディションを受ける時にはプロダクションを良くみてどこを受けるか考えよう

いよいよ所属オーディションとなったら、どこのプロダクションがいいかをよく見極めましょう。養成所に入るなら、その段階で母体のプロダクションがどういうところか知っておいたほうがいいですね。

プロダクションには、得意・不得意があるのです。自分がやりたい方向性の仕事が得意なプロダクションを選ばないと、せっかく所属となれても自分の希望するような仕事ができないという事になりかねません。声優プロダクションに所属してできる仕事にはいくつか種類があります。

そのプロダクションがアニメ声優が得意なのか、ナレーターか、舞台俳優が多く所属しているのか、外国映画の吹き替えに実績があるのか。過去に所属の声優・俳優がどんな仕事をしているのか、よく下調べをしておきましょう。

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所属オーディションに受かってプロダクション所属となるための必勝法は?

所属オーディションは狭き門です。頑張って勉強してきたけれど、どうしてもこの関門を突破できずに辞めていく人が本当に多いのです。

ですがここであきらめてはダメ。声優になるには才能も必要ですが、それ以上に努力が必要なんです。オーディションも「がんばるぞ!」という意気込みだけで受けるのではなく、対策を立てて「オーディションで落とされにくい人」になるのが大事です。

そんな方法本、当にあるの?とお思いかもしれませんね。もちろん方法はあります。

所属オーディションはプロダクションにとって企業の採用面接と同じ。即戦力になるような人、派手さはなくとも小さな仕事を着実にこなせる人が採用されやすいと言えます。芸術的な分野では目立つ事・人と違う事が大切と思いがちですが、採用面接の段階でそれほどの才能が見つかるなんてプロダクション側は思っていません。まずは地道に頑張ってくれる人が好印象です。

では好印象を持ってもらうにはどんな事が大切でしょうか?

それは、一般的な社会人と同じ。礼儀正しくマナーが守れる事。まずはこれが一番です。これができていなければ、多少技術が良くても「オーディションで落とされやすい人」になってしまうでしょう。

というのも、所属になってからも声優の仕事はオーディションがつきもの。対外的な場で挨拶もできないような人を推薦なんかできません。ですからこれは第一条件、礼儀・マナーがなっていなければ問題外なんです。

次によく勉強していて基本が身についている人。ものすごい才能の持ち主でなくても、基本がしっかりしていれば端役程度なら使えそうだ、と考えてもらえるのです。養成所や専門学校で学ぶ事がものをいいますから、そこでの学習をしっかりしておく事が大切です。

そして、話す仕事である以上日本語が得意である事は大きなアドバンテージです。漢字が読める・難しい熟語の意味が理解できるというのは台本の内容を理解する為の力になります。これがないといちいち調べたり解説してもらったりしないといけない、という事になりますよね。日本語が得意・語彙が豊富という事はたとえ台本で話す内容が決まっていてもとても大事なスキルです。

プロダクションの事、オーディションの様子、少しイメージできたでしょうか?いつか臨むオーディションのため、身に着ける事がたくさんありそうですね。