寝起きの声は、自然に本調子になるまで待つと4~5時間ぐらいはかかります。でも、すぐに本調子の声を出したいとき困りますよね。

朝目覚めたら声が声がれでガラガラになっているという経験をしている人は多く、寝すぎてしまった朝などは、なかなか声が出ないこともできないこともあります。また、声が出ても、いつものような声ではなく、低い声しか出せないことも多くあります。

目次

寝起きに声が出ない理由

朝起きた直後の体や喉は、血管が収縮してます。なので筋肉群の動きも悪く、粘膜も乾燥気味です。

要するに、声帯の血流が悪いから、声が出にくいんですね

人間が身体を動かそうとするときには、脳から筋肉に身体を動かそうという命令が伝えられます。その脳からの命令を受けて筋肉が動き身体が動くような仕組みになっています。

声を出すときの流れも、身体を動かそうとする時とお同じように脳からの命令で声を出すようになっています。声を出そうとする時には、声を出そうという命令が筋肉に伝えられ、脳からの命令を受けた筋肉が声帯を動かすため声が出てくる仕組みになっているのです。

寝起きでは脳や筋肉がまだ眠っているので身体を上手に動かすことができないのと同じで、声も出にくくなっています。

なので、なるべく早く本調子の声を出せる状態にするには、身体を整えることが大切です。

なるべく早く本調子の声を出すためのメソッド

生理学に沿った、優しく声帯を起こしていく手順です。

ステップ1:水分補給

朝起きて最初に行うことは、水分の補給をすることです。寝ている間には水分を補給することができないので、水分補給を1度もしないまま7時間か8時間程度、水を飲まない状態が続いていることになります。このように水分補給を長時間行っていない場合は、喉が大変乾燥している状態になっています。

喉が渇いている状態では、良い声を出すことはできないので、起きたら水を飲むようにすることが大切なことになります。

ステップ2:身体全体のストレッチ

水分を補給した後にやることは、身体全体を動かすようにしましょう。起きたと言っても身体の中にある筋肉はまだ眠っている状態のままなので、朝起きて水分補給をしたら身体を動かすようにして、身体全体を目覚めさせるようにすることが必要になってくるのです。

ステップ3:首周辺のストレッチ

首やその周辺に関連したストレッチを行いましょう。首を回したり、伸ばしたりする動きを行い、その動きによって声を発生させる器官の近くにある筋肉などに特化させた刺激を与えることができます。

また、呼吸を行うお腹も動かしてお腹の中にある筋肉も伸ばすようにしましょう。

ステップ4:あくびの真似

口の奥の方にスペースを作るためにあくびをする真似をして大きく口を上下に開きます。そのままの状態でこもったような声を出すようにしましょう。

この時一緒にしたベロを前に出し、したベロのストレッチも同時に行うようにします。

ステップ5:少しずつ声を出す

大きな声ではなく、小さな声で低い音から高い音まで出すようにしていきます。このような喉を開いて声を出したり、声帯を開き具合を変えながら声を出していくようにすると、寝起きの状態から声帯が目覚めることができるようになります。

最後に

朝、起きた時には声はしっかりと出すことができない状態になっています。

少しづつストレッチやラジオ体操などを行い、身体を動かしたり、首を回すだけでも効果がありますので、一般の方も朝のルーチンとして取り入れてみて下さいね。