ナレーターの事務所はたくさんあります。ナレーター専門の事務所、声優事務所、タレント事務所。どの事務所に入ればいいのか迷いますよね。

 

事務所によって個性がある

CMが得意な事務所、映画の予告が得意な事務所。事務所によってカラーは違います。もし自分がやりたいジャンルが定まっているなら、とにかくそのジャンルのものをたくさん見て聞いてください。そしてそのナレーションを担当されている方がどの事務所に所属されているか調べてみましょう。自ずと傾向が見えてくるはずです。

 

選べるなら大手事務所を

大中小さまざまな事務所が存在します。色々な考え方があると思いますが私は「まずは大手を目指してください」と言います。入れるか入れないかどうかは別として、最初から小さい事務所を目標にしているようではどこにも入れません。

 

大手は大手たる理由が必ずあるのです。もちろん中小の良い部分も否定しませんが、大手は絶対的に言って仕事量が多いです。その分所属者も多いからお鉢が回ってこないのでは…と思いますか?

 

それは中小でも同じです。

 

最初のスタートラインでの入りやすさから言うなら中小でしょうが、最初に小さな事務所に入ってしまった場合。後から大手に移籍するのはよっぽど個人指名での仕事がもらえるような超売れっ子でないと難しいと思ってください。ちなみに大手の事務所に入ったからといって安心していると、ろくな仕事もしないまま契約終了という憂き目にもあいます。

 
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結局は相性の善し悪し

では大手ならどこでもいいのかというとそでもありません。大手事務所も各事務所によってカラーがあります。青二プロダクションは体育会系で有名ですし、大沢事務所はとってもビジネスライクだそうです。そういう事務所の方針やカラーを知って、自分の方向性にあいそうな事務所を選びましょう。せっかく入れたのにやっぱり自分には合わなかったな・・・と離れてしまうのはもったいないですからね。

 

このあたりは、普通の就職活動に近いかもしれせん。まずはどんな事務所なのかを知ることです。入る時にはどんな事務所もオーディションなり面接なりがあります。なぜうちの事務所を選ぶのか?志望動機も大切ですね。

 

目標を定める

さて、入りたい事務所の目星はつきましたか?入りたい事務所が決まったら、あとは「ではどうすればその事務所の欲しい人材になれるか」ということを考えましょう。その事務所に入るには自分に何が足りないのか?どの部分を伸ばせばいいのか?徹底的に分析することで、より具体的な行動に移すことができますね。

 

フリーランスという可能性

ここまで事務所の話をしてきましたが、実は「ナレーター」をやりたいだけなら事務所に所属することは絶対条件ではありません。

 

(声優もやりたいというのなら話は別ですが)ナレーションは個人に発注がくるケースが多く、つながりさえあれば制作会社から直接発注を受けることもできます。収入も事務所を通さない分、100パーセントいただくことができます。

 

 

その分、請求や金額の交渉、新規の営業などナレーション以外の部分もすべて自分で行わなければなりませんから、大変な部分は大きいです。自分で営業ができたり、ある程度の知名度があって指名でお仕事をいただける人ならむしろフリーの方が稼げるかもしれませんね。事務所所属とフリーとでは一長一短あります。どちらがいいとは一概には言えませんので自分の適正をよく考えてみましょう。

 

一度フリーを経験していおくと、その大変さから事務所のありがたみが分かって結局事務所に戻る・・・なんて人もいます。

 

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