演劇舞台

もともと「声優」という職業はなく、舞台俳優がアルバイト的にやっていた、などという話を聞いたことあると思います。

養成所でのレッスンでも舞台の台本を使って、実際に演じてみる授業があります。また卒業公演で舞台を行うところもあります。

声優の仕事は、声だけで演じているように見えても、心や身体の表現がともなって声に表れているのです。マイク前で身体を動かしたり、表情が変わって演技している姿を見かけることも決して珍しいことではありません。

ですので、声優だからと言って声色や口先だけのテクニックだけではなく、きちんと舞台の芝居を学ぶことも大切です。

ただ、「舞台」で、ひとつ気をつけて欲しいことがあります。

それは友達同士で発表を企画をする舞台です。

声優になろうと養成所に入っても、そんなにすぐに仕事やオーディションが回ってくることはなかなかありません。

芝居の勉強をしても、それを発表する場所がないので想いが溜まり、誰かに見てもらおうと、友達同士で盛り上がり舞台を企画する人たちをよく見かけます。

ひとつのキャラクターにじっくり向き合って、時間をかけて何度も稽古をして、作品を作り上げていく。

そしてお客さんの前に立ち、自分の芝居に対し、生で反応が返ってくる

これは何にも変えられない経験となります。

じゃあ、やった方がいいじゃないかと思った人もいるかも知れませんが、きちんと考えてください。

「あなたは本当に舞台がやりたいですか?」

よく声優としての仕事がないので、その現実から目を背けるために舞台をやり、自分は何かをやっているんだと言い訳に使う人がいます。

また友達同士での舞台は演出も友達がやることになり、学芸会のような見るに絶えないものが出来上がって来たりもします。

そして本番の小屋を抑えずに、まずはと稽古ばかりして、稽古をしては演出を変え、今度は脚本を変えと、なかなか本番に辿り着かず、そのままフェードアウトしてしまったお話も聞いています。

舞台公演をやるならば、言い訳として使わずに本気で舞台に取り組みましょう。そして演出家はできればきちんとした方を立ててください。

そしてひとつ覚えておいて欲しいのは、「声優は瞬発力が必要」ということです。

今日貰った台本、もしかしたらその場で貰う台本をすぐに演じられなければならない。舞台のように長い時間をかけて稽古をして作りなおしたりは出来ないのです。

 

とはいえ、舞台は非常に多くのものを教えてくれますので、機会がぜひ板の上に立ってみてくださいね。

なんとか声に感情を乗せようとして、気持ちの悪い癖読みになっている声優が身につけていない「芝居のセンス」を身につけるのに役立ちますよ。

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大山のぶ代さんなども、『声優は舞台の経験を積むべき』といっています。舞台経験は表現力向上への血となり肉となります。長く生き残るために、ぜひ生身の人間にも向かい合ってみて下さいね。

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