声優ランク制とは、俳優・声優がデビューすると基本的に登録をすることになる「日本俳優連合(日俳連:にっぱいれん)」という組織が定めているものです。

目次

声優ランク制の仕組み

声優ランク制は、ランク毎に金額を設定し、実績の少ない俳優・声優でも正当な条件で作品に出演できるように最低条件を保障しているギャラの仕組みです。

ノーランクとは

ノーランクは、出演時のギャラを保障しているランク制において最上位に位置するランクのことで、ギャラの上限がなく交渉ができるようになります。

例えば、大塚周夫さん・野沢雅子さんなどはノーランクです。

実績&替えのきかない名声優と呼ばれる人たちですね。

声優ランク制の問題点

  1. 非加盟の事務所との競争
  2. 上がったら下げられない

非加盟の事務所との競争

日俳連に加入していない事務所の場合、正所属でも単価を低く抑えているケースもあります。

声優にかける予算が削減された場合、仕事を取られる可能性も出てきます。

ランクは上がったら下げられない

ギャラが上がると仕事は減る傾向があります。

作品PRにも役立つと判断されれば別ですが、メイン以外はなるべく予算をかけたくないのです。

特に、新人声優の頃は仕事を取ることが難しいため、ギャラ設定は仕事の起用に大きく影響します。

事務所預かり(ジュニア)は、正規ランクに昇格しても仕事を取れる力があるかを見極める期間でもあるのですが、声優ランク制で保障される正規ランクになったとたん、仕事が激減してしまうこともあります。

※ここでいう正規ランクとは、基本料金だけでなく、時間増加率・転用利用料もギャラに入るランクを指しています。

また、実力や人気もあるベテラン声優が、予算の関係で起用しにくい、降ろされるという要因にもなっています。

ランクの枠外という抜け道

事務所に所属していても、身分は傘下の養成所研究生という人たち、ジュニア以下の見習い、通称『ジュニアジュニア』です。

養成所生の内にチャンスをつかんだことは素晴らしいのですが。。。

実はランク制度の抜け道で、事務所が日俳連に加入していても、ジュニアランク以下のギャラに抑えられるメリットがあります。

声優にかけられる予算の減少もあり、ジュニアランクですら単価が高すぎる。

声優の過剰供給で、非組合系の声優との仕事の取り合いも重なっている、事務所も増えて生んだ弊害ですね。

ちなみに、声優自身の実績プロフィールには書きますけど、優良な事務所ほど付属養成所のPRに利用していません

稀に、このような声優デビューを積極的に付属養成所のPRに利用している事務所もあるかもしれません。

デビューもしてない人が、ギャラの話なんてできませんから、養成所選びの段階から注意しておくことが大切です。

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