収録スタジオで困ること

収録スタジオで仕事をするとき、困ることが案外と多くあります。

収録スタジオの場所がわかりにくい

初めて利用する場所であれば、地図があっても何処にあるのかが分かりにくかったり、到着までに時間が掛かります。

声優に限らず遅刻は厳禁ですから、交通機関の駅から距離がある、あるいは道が入り組んでいて見付からないなどのトラブルに要注意です。迷って遅れそうだと感じる時は、時間に余裕を持って家を出たり、道順を地図アプリなどで調べることが大切です。

当日遅れる可能性が高いなら、早めに収録スタジオに連絡を入れて、スケジュールを調整してもらうのが現実的です。

ただし連絡を入れれば安心というわけでなく、連絡先が分からない、または誰も出ない困った事態が発生するケースもあります。通常は事前に収録を行うスタジオが伝えられるので、そこに電話番号やFAXなどの記載があるものです。しかしこの記載が抜けていたり、既に使われていない古い番号のままといったことが、稀に存在します。

これは緊急時の連絡の際に初めて気が付いたり後で困るので、事前確認が必要です。

場所が分かりにくい要因はいくつかありますが、一つは外に看板や案内がなく、入り口が目立たないからです。大きな収録スタジオであれば、ほぼ例外なく看板が備わるものの、マンションの一室がスタジオの場合もあって、そのような場所には看板がありません。

あたりを付けて入室を行ってみれば実は関係のない部屋で、恥ずかしい思いをするのも珍しくない事例ですね。

挨拶のタイミング

一方で声優業界の良くあるネタとしては、どの段階で挨拶を行うのがベストかという問題です。

挨拶は特定の業界に関わらず、どういったシーンにおいても不可欠だといえます。特に、この業界には明確な上下関係がありますから、ベテランに対しては早めに挨拶を済ませたい所です。

顔見知りや仲の良い相手であれば、入室時に挨拶を交わしたり雑談に入ることができます。逆に初めて対面する人や大御所については、声を掛けるタイミングが掴みにくいのが当然です。台本に集中して台詞を確認しているベテラン声優、その姿を間近にすれば、余計に声が掛けにくくなっても不思議ではありません。

ただでさえ近寄りがたさを感じるものですから、単なる挨拶程度であっても、タイミングの取り方に気疲れしますよね。

あなたが人見知りだとすると大変かもしれませんが、一度挨拶をして顔を覚えてもらえば二度目は楽になりますし、経験を積み重ねることで余計な力が抜けるはずです。収録前に挨拶をする時間がない、そういったことも度々起こるので、収録を終えて緊張感が抜けた後に声を掛けるのが慣れない相手に対する挨拶のコツです。

勿論遅れたお詫びを軽く添えて、今後もよろしくお願いしますと伝えれば、相手も無下な態度を取ることはないですから、モヤモヤと余計なことを考えすぎないようにして下さいね。

収録スタジオの空調や温度調節

長丁場の現場で困ることがあるとすれば、それは収録スタジオの空調や温度調節です。

スタジオ内は防音で密閉されていますから、基本的に自然な換気や風の流れはありません。そこで空調機器によって温度や湿度が調節されるわけですが、この調節が難しかったり快適とは異なることがあります。

狭い空間に時に多くの声優が集まるので、白熱した演技が始まると室温が上昇したり、空調による温度調節が追い付かなくなります。そうなると同じ収録スタジオ内でも、涼しいエリアと暑い場所という温度差が生じ始めます。

収録前にはまずそのようなことは起こりませんが、それでも基本的な温度設定が快適とは程遠ければ、暑く感じたり逆に寒さを覚えることもあり得ます。

温度調節の担当は新人声優が担うケースが少なくないので、誰もが快適に過ごせる設定を行うとなると大変です。

新人には、収録スタジオ内で一番立場が上の人の希望に合わる心理が働くので、他の人は不満や希望が言い出しにくい困った状況が発生します。

上下関係や立場の違いがありますから、折り合いを付けて調整する難しさも、新人時代には悩みの種となりますね。

最後に

収録スタジオといえば、閉鎖されてしまったタバックみたいなスクリーンでアフレコできる収録スタジオが、時代の流れでどんどん少なくなっていますね。