ナレーターになりたいのならば、レッスンに真剣に取り組むのは当然のこと。

中には、ライバルを蹴落とすくらいのオーラを発している人もいますね。

でも、本当にナレーターになり、少しでもお仕事をもらいたいと思うのであれば、レッスンと同時に身に着けなければならないことがあります。

現場の基本となる挨拶やコミュニケーションのほか、商売道具である「声」を出すのどのケアは、プロならばできて当然と考えられます。

のど飴さえなめておけば、のどのケアは大丈夫などというのはもっての外。

ナレーターを目指すのならば、これだけは知っておきたいのどのケアをご紹介します。

やってはいけない!のどを痛める原因

・風邪

風邪で声が変わってしまった場合、仕事でやっている以上は「しょうがない」では済まされないもの。鼻汁が流れてのどを荒らしてしまったり、咳でのどを痛めたりすることもあるので注意が必要です。手洗い・うがいを徹底し、大切なオーディション前などは人ごみに行かない、周囲に風邪をひいている人がいたら近づかないなど、高い意識をもって予防したいものです。

・のどの冷えや乾燥

のどを冷やすことは血行を妨げ、免疫力低下にもつながります。冬のマフラーは必須ですし、夏場の冷えや乾燥の原因であるエアコンも要注意です。声を職業にしている人の中には、夏でもタオルを巻いて寝ている人もいるそうですよ。これを踏まえ、大切な本番前の冷たい飲み物も厳禁です。のどが縮こまり実力を発揮できなくなる可能性があります。因みに、牛乳はのどが幕を張ったようになってしまう、ウーロン茶はのどの油分を必要以上にとってしまうといわれ、避けた方がよさそうです。

この、のどの冷えや乾燥対策にはマスクが効果的です。のどの保湿になるだけでなく、のどに流れ込む空気があたたかくなるので冷えを中から防止してくれます。また、乾燥対策と風邪予防には鼻呼吸にすることがポイントです。

・タバコ・お酒

タバコが健康に良くないのは周知のとおりですが、血管収縮による血行不良や熱風がのどにあたることによる炎症など、声を職業とするならばタバコはやめたいところです。タバコを吸わなくても、タバコの煙が充満する中で会話するのはリスクがあります。職業病のようにも思われている、声帯ポリープの原因のほとんどがタバコだともいわれています。お酒は、体の水分を奪ってしまうので、のどの乾燥につながります。

・カラオケ・おしゃべり

これらはやってはいけないのではなく、適度が大切です。大声やシャウト、長時間のカラオケやおしゃべりはのどを荒らしてしまいます。今は少なくなったかもしれませんが、長電話も危険です。

せっかくもらえたチャンスを、仕事当日にのどの調子が悪く現場に迷惑をかけ、二度と仕事をもらえなくなる…といった最悪のケースを招かないためにも、のどのケアを日ごろから意識しておくことが大切です。
のどに良いとされる食べ物も積極的にとってみましょう。