どんな仕事でもそうですが、収録が終わった後は、

「ありがとうございました」ときちんとお礼をいいましょう。

 

先にスタジオを出る場合は「お疲れ様でした、お先に失礼します」と

きちんと挨拶をしてからスタジオを出ましょう。

「ご苦労様」という挨拶は、目上のものが目下のものに対して使う言葉です。

失礼にあたりますので、間違って使わないように気をつけましょう。

 

収録後に、みんなでご飯へ行ったり、飲みに行ったりすることもあります。

時間があれば積極的に参加をして、コミュニケーションを図りましょう。

無理に参加をする必要はありませんが、

なかなか現場では色んな方とお話するのも難しいですよね。

 

仕事が終わって少しリラックスした空間では、

顔と名前を覚えてもらったり、現場では聞けないような話を

聞けるチャンスがありますよ。

 

友だち同士や新人同士だけで固まらずに、

先輩やスタッフさんの話を聞いてみましょう。

 

スタッフさんはたくさんの声優を見てきています、

先輩はあなたがこれまでに経験してきたことも、

これから経験するであろうことも知っています。

あなたのこの先の声優人生のヒントがそこにはたくさんあるはずです。

 

さて、無事に収録が終わったら、作品が公開される日が待ち遠しいですよね。

でもまだ収録したことを友達に話したり、

ブログに書いたりツイッターで呟いたりしてはいけませんよ。

 

いつから情報解禁なのか、また自分がやったことを

公開してもいいのかをきちんと確認してからにしましょう。

 

勝手に公開してしまい、まだその情報に守秘義務があった場合、

ただ怒られるだけでなく、もう次の現場に呼ばれなくなったりします。

初めての仕事をし、嬉しい気持ちはとてもよくわかりますが、

1人でニヤニヤするくらいに留めておきましょう。

 

テレビで流れるものは放映が終わってから、

パッケージで販売されるものは販売されてから、

ラジオCMなどは放送が始まってから「こんな仕事をしました!」と

報告してはどうでしょうか。

 

報告する際も、作品名やスポンサーの名前などは

絶対に間違えないように注意しましょう。

 

ただ、せっかく収録しても、中には一般には

公開されない作品のもあったりします。

 

特に企業内で使われるVPやイベント用の作品は、

その企業の人や招待された人しか見ることが出来ませんから、

ナレーションやキャラクターを担当したとしても、

自分で目や耳にすることはなかなか出来ないのです。
完成したものを見られないのはとても残念ですが、でもあなたのプロフィールにはきちんと載りますので、こういう仕事もあるのだと知っておいてくださいね。