アイドル声優になるにはどうすればいい?

アイドル歌手が本業なのに声優活動もするアイドルの増加は、声優のアイドル化と密接な関係があります。

アイドルとアイドル声優の違い

アイドルは歌って踊るタレントを指しますが、アイドル声優はアニメや映画の吹き替えを中心に活躍するタレントのことです。

アイドル声優の特徴とは?

本来は異なる活動を行う人達で、日高のり子などわずかにいましたが、現在のようにお互いのフィールドに多く足を踏み入れることはなかったです。

しかし、声優アイドルの要素が求められるようになった結果、顔を出してアイドル声優を売りにする人たちが多く表れました。

例えば、作品に登場するスクールアイドルグループとして実際のキャストが活動したりするアニメ作品もあるので、声優が歌えたり踊れるのはもはや当たり前で、これらができないと活動の場が狭まってしまうほどです。

一方のアイドル事務所は、声優が自らのフィールドに足を踏み入れてきたことで、無視できなくなってきている事情があります。見方を変えれば、限られた仕事を取り合うライバルになるわけですから、手をこまねいて見ているわけにはいかないです。

結果として、元々歌って踊れるアイドルも、アニメ作品などに声を当てる仕事も行うようになります。

演技という意味では声優に負けますが、歌に関してはステージ経験が豊富なので強みに変わります。大観衆に一体感を出させるステージパフォーマンスだけでなく、タレントのブランディングもアイドル事務所の方がノウハウがありますからね。

このように、アイドルと声優は親和性が高く競合する部分も多いので、転身しやすさもまた増加の理由となっています。

境界線が曖昧になり始めている、そういった分析もなくはありませんが、今のところは棲み分けができている状況です。

というのも、本業はそれぞれが持っていますし、あくまでも中心となっている仕事は別々です。声の仕事もできる芸能人と、方や歌の仕事もしているタレントですから、直接比較するのは難しいものです。

2.5次元的なアニメ作品が増えた

芸能事務所が声優マネージメントに進出してきたもう一つの理由として、歌やステージを題材とした、『ラブライブ』や『けものフレンズ』のような声優を前面に出し売り出すアニメ作品が増えたこともあります。

タレントの経験と技術が活かせるわけですから、これほど美味しい話はないといえるでしょう。

芸能人の知名度を活かして顧客層を増やしたい、そんな製作者側の思惑も見え隠れしてきます。

知名度や一定のファンを獲得しているのは事実ですから、ファン層が限定される声優よりも、芸能人を活用しようとしてもおかしくはないです。

全てを芸能人に置き換えることはなくても、ゲスト声優として芸能人をキャスティングすればターゲット層以外も注目され話題となります。話題は作品をビジネスで捉える時に、成功を大きく左右する重要なファクターです。

声優未経験の芸能人を起用するのはリスクが高いですが、歌って踊れる芸能人であれば、思惑に上手く合致してファン層も拡大できるというわけです。

声優の「アイドル声優」事情

逆に声優の方に目を向けてみると、顔出しやイベントの登場はもはや当然で、更にはステージ上でライブを開催するまでに至ります。

女性声優「御三家」

人気、実力、ルックスを兼ね備えてた「田村ゆかり」、「堀江由衣」、「水樹奈々」を女性声優「御三家」と呼ばれ始めた頃から、アイドル声優という定義が定着されました。

映像作品から中の人が飛び出してくる、これだけで作品のファンは熱狂するので、作品の寿命がのびてビジネスも成功しやすくなります。

ステージに強みを持っているのは、やはり本業で場数を踏んで経験を積み重ねているアイドルです。

どちらがライブに力を入れているかは一目瞭然なので、ライブ展開を重視したい作品だと、芸能人を起用する可能性は高いです。

ただ、声優もオーディション審査で比較されることから、芸能人と遜色がない位に歌や踊りの技術が向上しています。特に、アーティストととして曲を出している人達は、歌唱力・ステージパフォーマンスもある程度備わっています。

声優は声量に不安や問題はありませんから、そのような意味では、こちらも転身できる素地があることになります。

映像作品の中で限られた活動をしていた人達は、歌が求められたり顔出しも当たり前になったことで、近年は芸能界への進出が勢いを増しています。

バラエティ番組やCMの出演、あるいは自身の名前を冠する番組を持ってMCを務めることもあるほどです。

声優に関する仕事の幅が広がったことで、TV番組の共演などを経て、お互いの間にビジネス上の接点が増えているという見方もできます。

ビジネス的には競合する事態になっていますが、対立して問題化するよりも、チャンスと捉えて上手く活用としている様子です。

最後に

アイドルも純粋に声の仕事に興味を持ったり、元々憧れを抱いていたケースもあるでしょう。

お互いが異なるフィールドで活躍できることは、本人達にとってもチャンスで、中には夢を叶える切っ掛けになっている人もいます。

容姿や人を惹き付ける魅力という点では、声優にはない優位性があります。

優位性や強みに注目すると、歌や個性を商品とするタレントが声の分野に進出するのは自然で、タレントが声優活動もすることが増えているのでしょう。