冠婚葬祭、会議、イベント、司会業の仕事は多岐にわたりますが、一体どのようにして司会者としての仕事を得るのでしょうか。司会者という職種に就くためには、どのような事をすればよいのでしょうか。

ここでは、具体的に司会者という仕事へのアプローチ別に見ていきたいと思います。

【参考】仕事量 : 結婚式 > 企業・セミナー > イベント

1.アナウンス系の専門学校またはスクールに通う

司会者としてのスキルを基礎から学びたいのであれば、アナウンス系の学校へ通うことが一番でしょう。

大きな学校であれば司会者コースが選択できるところもあり、登録制の事務所の人がスカウトへ来る場合もありますので、そういったチャンスを手にできればすぐに仕事にもつながります。

しかし全員にそのような機会が与えられるわけではないので、基本的には卒業したら司会事務所のオーディションを受けるなどして所属することになるか、ブライダル関係であれば結婚式場に直接雇われて専属になるなどということが考えられます。

ただし式場が初心者を専属司会者に置くことはまずないと思いますし、最近では専属を置かず、司会事務所と提携して仕事を依頼するというところのほうが多いようです。

営業力に相当自信があれば、いきなりフリーで活動するという選択肢もあります。

専門学校の良いところは、決められたカリキュラムがあって、一定期間で基礎がしっかり学べるという点です。専門学校を卒業したという履歴があると、少なくとも司会業に必要な基礎は学んでいるという事が雇う側にアピールしやすいのが利点です。

ただし、専門学校に通うには入学金をはじめ、授業料にかなりの金額がかかります。

授業がある日・時間は決まっているのが普通ですので、欠席するとその日の授業は受けられず、繰り返すと付いていけなくなってしまう恐れがあります。

もしも仕事をしながら通うとなると、残業や休日出勤の多い職場の場合は厳しいかもしれません。穴を開けずに通う事ができるかどうかよく検討する必要がありそうです。学校(スクール)によっては欠席してしまった場合、振り
替えがきくところもあるようなので、いろいろと比べて見ると良いでしょう。

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2.司会事務所の養成所またはレッスンに通う

登録したい司会事務所に養成所があれば、そこに通うのが事務所に登録する一番の近道です。

養成所がなくても、事務所内で行われているレッスンを受けるという事もほぼ同義と捉えて良いでしょう。

事務所のオーディションを受けてそれに受かる必要がありますので、ある程度の知識・技術は必要になってきます。レッスン料がかかりますが、学校に通うほど大きな金額ではありません。そこの事務所で必要なレッスンを受ければ仕事も入りやすいでしょうし、ある程度司会者としての経験や自信があり、一日も早く仕事をしたいというのであれば、このアプローチがおすすめです。

ただし注意したいのが、その事務所に必要なレッスンを行っているので、他の事務所に移ったときにそこで学んだことが百パーセント通用するかといえば、そうでない場合もあるということです。

司会者養成スクール一覧

3.アナウンサー/タレントになる

イベント系の司会をしたいのであれば、仕事が舞い込んでくるのはアナウンサー系のタレント事務所が最も多いです。

冠婚葬祭や会議系ではなく、例えばトークショーや映画の舞台挨拶、ディナーショーなど芸能色の強い司会をしたいのであれば、タレント事務所に登録するのがいいでしょう。

いわゆるMCと呼ばれるイベントの総合司会は、冠婚葬祭などのタイムスケジュールがきっちりとした行事よりもアドリブ要素が強いので、経験が大きく影響します。

アナウンサー系のタレント事務所のレッスンを受けて、小さな仕事から経験を積んでいくのが良いかもしれません。

大手フリーアナウンサー事務所

まとめ

以上、司会者になるにあたって一般的かつ直接的なアプローチを挙げてみました。

とは言え司会者の仕事は、声の仕事をしていればひょんなところから持ちこまれることもあります。

何の司会者になりたいのか、どんな司会者になりたいのかをよく考えて、ご自分に一番合ったアプローチを見付けてください。