いつかはナレーションを仕事にしたいと夢を見て、これを読んでいる人もいるでしょう。日々練習している人もなかなか上達しないともがいているかもしれません。今回はナレーションがうまくなるコツをご紹介します。実は〇〇することが上達への近道だったのです!

ナレーションがうまくなるには…今日からコレをしよう

ナレーションが上手くなる方法、それは「プロを真似る」ことです。「たったそれだけ?」そう拍子抜けした人もいるかもしれませんが、実はこの方法で一気にナレーションのレベルが上がった人は少なくありません。

ナレーションには多くの技術が必要です。原稿によっても難易度は変わりますし、苦手な言葉や難しい言い回しも出てくるでしょう。細かいトレーニングもとても大切なことです。「プロを真似る」ことはこれら全ての勉強になり、かつ自分の弱点を矯正させるにも最適な方法なのです。

英会話を上達したい人の中で、英語のラジオや歌、ドラマを何度も見て真似て覚える人がいます。日本語を話せる外国人も、日本の映画を繰り返し見て日本語を習得したという話をよく聞きますよね。これは「プロを真似る」の方法と同じです。英語、日本語を話せる人が話す様子をよく観察し自分も声に出して真似てみることで、それがだんだん自分のものになっていきます。

そこに細かなルールや知識があるかもしれませんが、彼らはそれらをいちいちすべて気にしてはいません。ただ全身で真似ることを繰り返すことで、体が覚えていくのです。

あなたが目標としているナレーターをぜひ全力で真似てみましょう。出来ればナレーションの様子が映像で分かればなお良いですね。細かく観察し、そこからすべてを吸収するつもりで真似をしてみるのです。そこにはそのナレーターの癖が含まれているかもしれませんが、それはあまり気にする必要はありません。そのナレーターは実際にそれを仕事とし一線で活躍している人ですから、それをあなたが勝手にマイナスに捉える必要はないのです。

ただ話し方だけを真似るのではありません。話している時の姿勢や表情、目線やしぐさももよく見てみましょう。ナレーションは声だけが重要なのではなく、体の動きすべてが影響しています。それをそっくり真似ることを繰り返せば、あなたのナレーションのレベルは確実に上がります。

苦手な部分を重点的に直していこう

プロのナレーションの真似をしていくと、自分の苦手な部分が見えてくると思います。例えば苦手な言葉や言い回し、言いづらい文章がありませんでしたか。専門用語など言い慣れない言葉がスムーズに言えなかったかもしれません。それを重点的に練習していきます。

ゆっくりと何度も繰り返してみましょう。

これは滑舌が悪い人にも効果的な方法です。「あいうえおあお」「かきくけこかこ」…という滑舌練習をした後に苦手な単語を発してみるとうまくいくこともありますよ。自分で一通り練習するときは、その苦手な部分はプロの言い方よりも少しゆっくりめで話してみましょう。言いやすくなり、聞いている人にも伝わりやすくなります。

またプロのナレーションを真似ていると、その間の取り方がとても上手であることが分かるでしょう。自分が一人で話している分には分かりづらいのですが、自分の録音したナレーションとプロのナレーションを比べると良く分かると思います。間が上手く取れていないと、聞き取りづらく内容が聞き手にうまく伝わりません。「ん?」と聞き手に思わせたらナレーターとして失格ですから、句読点や段落、話が切り替わる時に適度な間を入れることがとても重要です。

プロの間の取り方を意識して真似をしてみましょう。

ナレーションで何を伝えたいのか

プロのナレーションは、何を伝えたいのかがはっきりしています。そのナレーションによってどんなことを伝えたいのか、情景や気持ちを乗せていくことが上達のコツです。プロのナレーションを観察していると、内容によって話し方を変えていることが分かるでしょう。

ナレーションには「テーマ」や「メッセージ」があります。そしてそれを伝えるために、ある固有名詞やフレーズをゆっくりと大きく強調して話します。聞き手に問いかける内容なら、訴えるような言い方をしているでしょう。それは表情にも表れているはずです。

ナレーションを仕事にすると、クライアントや制作者側からの要望があります。原稿を渡されるときに、例えば「朝の雰囲気に合わせて明るくお願いします」と言われたり、「あまり感情を込めず冷静な感じで」と言われます。番組の概要や目的を言われることもあるでしょう。それに合わせて、ナレーションをしていく必要があり、その要望を満たすように話さなければなりません。自分らしいナレーションをしたいと考えている人は、これらの要望を踏まえたうえでその個性を乗せていかなければならないのです。

ナレーションで伝えるべきことを考えることで、ナレーションとしての表現力が上がっていきます。ナレーションは様々なシーンで使われますから、苦手なジャンルもあるかもしれません。どんなナレーションであっても伝えるべきことが正しく伝えられることが求められてくるのです。

最後に

今日からでもあなたが目指すナレーションを真似してみましょう。あなたが同じような舞台に立ってナレーション出来ることを夢見て努力を続ければ、きっと夢はかなうはずです。