朗読する際に、感情を込めて読んでいるはずが、もっと感情を込めてと言われてしまったことがある人もいらっしゃるでしょう。

では、どうすれば感情を込めて台本を読むことができるのでしょうか?

今回は台本を上手に読む方法についてまとめました。

登場人物の心情などを理解しよう

朗読する台本には、セリフと地の文が書かれています。それぞれ、上手に読むためには、ある程度感情を込める必要があります。

しかし、感情を込めているにもかかわらず注意されてしまったり、棒読みに聞こえてしまったりすることがあるかもしれません。

もしかすると、登場人物の心情や地の文の意味を理解できていないからかもしれません。

同じ言葉でも、読み方を変えるだけで全く意味が違った風に聞こえることがあります。

例えば、「ありがとう」という言葉を演じるとします。

プレゼントをもらって「ありがとう」と言う時と、人にお礼を言うときでは、言い方や声のトーンなどは変わってくるはずです。

また、欲しいプレゼントをもらったときと、期待はずれなものをもらったときでは、また違った演じ方をしなければなりません。

シチュエーションによってその感情に変化があるからです。

キリはありませんが、嬉しいときだけでなく、悲しいときにもありがとうという言葉は使われます。

つまり、なぜ登場人物はそのセリフを発したのか、理解してあげなければ全く別の意味に聞こえてしまうのです。

朗読は芝居とは違いますから、そこまでしなくてもいいのでは?と思ってしまいますが、全て一人で朗読するためには、聞き手に理解させる必要があります。

聞き手に伝える前に、自分がわかっていなければ、話になりません。

まずは、どんな作品なのかしっかり読み込むことで登場人物の心情や地の文の意味などがわかってくるでしょう。

声の表現を学んでみよう

朗読で表現するためには、声のトーンや高低差を変えることによって、演じ分けることができます。

嬉しいときは声を高くし、悲しいときは、低い声をだすといった方法です。

他にも、ゆっくり話したり、早口にしてみたりすることで、感情を込めて演じることができます。

声の表現の仕方は他にもあります。丁寧にかかれているサイトなどもありますので、参考にしてみるといいでしょう。

ただ眺めているだけでは演技力は上がりません。

なので、できる限り声に出して演じてみましょう。

演じ方はパターンがたくさんあるので、最初は覚えられないと思うかもしれません。

頭で覚えるのではなく、体に覚えさせるのがベストです。

頭で考えるのではなく、そういった技術を身につけることによって、どんどん朗読がうまくなっていくはずですよ。

棒読みを改善する練習方法とは?

日常生活を思い出してみよう

とはいえ、一番役に立つのは日常生活です。

普段、なにげなく生活されているとは思いますが、嬉しいときは素直に嬉しい声を出し、悲しいときは素直に悲しい声を出しているのではないでしょうか。

普段から、演技をしているという人は、かなり少ないはずです。

なので、朗読のやり方に困ったのなら、まずは日常生活を思い出してみてください。

演技が過剰になるわけでもなく、誰が見ても不自然に思わないようなトーンで話しているはずです。

ですので、普段のトーンで話すことさえできれば、朗読は上手にできるでしょう。

実のところ、朗読と芝居は違いますので、そこまで感情を込める必要がないという意見もあります。

全く感情を込めずに読むのもよくありませんが、芝居のようにする必要はあまりないのかもしれません。

人によっても、朗読に対する考え方は異なりますので、正解がないところがまた難しく感じさせるところでもあるでしょう。さじ加減が難しいところですが、意識してやってみましょう。

自分以外の人が朗読しているところを見よう

上手に台本を朗読するためには、自分以外の人が話しているところを聞くべきです。上手い人でもいいですし、まだ始めたばかりの人でもいいでしょう。

上手な人だと、そのままお手本になりますので、真似してみるのもおすすめの勉強方法です。

そこまで上手でない始めたばかりの人が朗読しているところを聞くのは、悪いところを見つけるためです。

あなたにスキルがあるのなら、どこをどうすれば上手になれるのか的確なアドバイスができるはずです。

人に教えるということは、あなた自信の勉強にもなります。

プロではない一般の人が集まる場所などにも行ってみるといいでしょう。

プロが朗読しているところはなかなかお目にかかれないかもしれませんが、NHKなどではたまに絵本の朗読が行われています。

子供向けの番組ではありますが、やはりプロが演じているだけあって、地の文もセリフも演じ分けられています。

朗読の手本にしたいのなら、そういった番組をみてみましょう。