正所属になるまで、預かり所属・準所属という段階を踏むことが一般的です。ここでは、預かり所属・準所属について詳しく紹介します。

目次

預かり所属

預かり所属とは、声優事務所の所属オーディションや育成オーディションで実力を認められ、マネージメント契約が初めて発生する事務所内の序列です。この預かり所属は、事務所によってジュニア・仮所属などいろんな呼称があります。

預かり所属になると、対外的には声優としての活動が始まるので、仕事のマネージメントを受けられます。

対外的には、事務所所属している立派な声優とみなされます!

預かり所属になってからの査定期間は、事務所によって異なります。アニメなどのレギュラー出演があれば、正所属・準所属へのステップアップは早いとされます。一般的に事務所所属声優として仕事をとれるかの見極め期間は、原則2年です。

預かり所属の特例期間の延長について

以前は事務所の預かりの段階でクビになっていれば、ジュニアランクのままで、再チャンスを求めることも可能でした。

通称『渡りジュニア』ですね。

これは、他の事務所であればジュニア1年目から再スタートできるという制度上の抜け道を利用したのですが、現在は事務所間の紳士協定により禁止となっています。

代わりに、預かり所属できる最長期間『原則2年』を、特例で伸ばすことで、移籍せずにチャンスをつかみやすいようになっています。

ただ、声優の過剰供給になるということで、最長4年までと制限されています。

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声のみ預かり

マネージメント業務の一部のみを委託されている声優のことです。

具体的には、事務所では仕事の売り込み等はせず、依頼連絡等の窓口業務だけを受けている声優のことを示します。

準所属

準所属とは、預かり所属での実績が認められたことで得られる声優事務所内の序列です。ただ、準所属は全ての事務所で設けられている序列ではありません。

準所属になると、正規ランクのギャラで仕事できる力がついてきたという段階です。

仕事の待遇は正所属と同じですが、本採用である正所属にアップするまでさらに査定を受けたり、事務所によってはレッスン料を取られたり、所属料を取られるなど違いはあります

準所属になってからの査定期間は事務所によって異なりますが、一般的に準所属2年程度で正所属はかなり早い出世で、相当なエリート声優になりますね。