ここでは、イベント・ラジオなどでも求められるフリートークの練習方法、面白くするコツなどについて取り上げます。

フリートークで求められるもの

近年、日ナレのレッスンの一部にフリートークが取り入れられるなど、声優もフリートークの重要性は増しています。ただ、セリフが用意されている俳優・声優だけでなく、フリートークが得意なように思える芸人さんも以外とフリートークは苦手としている程、フリートークは難しいです。

まずフリートークの話が面白くなる大前提として、相手とのコミュニケーション(≒イメージ共有)が必要です。

そして、日頃からブログやTwitterなどでコミュニケーションが取れているというか、あなた自身を知っていてくれているかでも、フリートークの難易度は変わります。

その点を、まず詳しく掘り下げますね。

特定のファンに向けて話す技術とは?

例えば、特定作品のアニメイベント、ファンイベント、コミュニティFMなどで求められるフリートークです。

このフリートークは特定のファンに向けて話すので、面白いというよりは、特定作品の最新ネタやあなた本人の話を聞きたいのですから、それほど高度な技術は必要ありません。

なので、フリートークで準備することも難しく考える必要はないんですね。

特定作品のアニメイベントだったら、作品とからんだことを話す。自分自身のファンイベントだったら、マイブームなどの話をするだけでもいいはずです。

通りすがりの人へ向けて話す技術とは?

例えば、ラジオ、テレビなどマスメディアで求めらるフリートークです。

あなたに興味がない通りすがりの人へ向けて振り向くよう話す必要があるので、あなた自身のフリートークを『面白い!もっと続きを聴いてみたいなぁ。』と思わせることが必要です。

それには、相手に「ツッコみたくなる。」、「新しいことに気付かせてくれる。」、「世界観に共感してもらう。」などして、まずあなたの話の設定を共有してもらうことが重要です。

つまり、年代・興味志向のさまざまな違いのある不特定多数の中で、『それ、わかるよ!』という話の設定にしなくてはならないというわけです。たまたま聴いて面白いと感じてくれる人を増やしたい場でのフリートークは、とても高度な話の技術が必要になるんですよね。

ちなみに、ラジオ、テレビなどマスメディアになると放送作家さんとの仕事になっていくので、話の設定や話す流れを相談すると速く身につけられるでしょうね。

ラジオで気を付けたいこと

ラジオは声のみなので、視覚的にうったえることができません。

そのこともあって、ネタがあっても情景描写をイメージしやすいようにと話始めで、クドイ説明になる方もいます。それでは、話したい出来事にいくまで聞いてもらえません。

くれぐれも、シュチュエーションを言語化するのは、なるべく簡潔にしてスムーズに話したい出来事へうつるようにして下さいね。

自分の言葉を持っている素晴らしいパーソナリティーとして、みのもんた、吉田拓郎、伊集院光などがいるので、研究のためにもラジオを聞いてみて下さい。

フリートークの内容(ネタ)について

以上のように、聴いてくれる人の属性によっても『面白い!』と感じる話に差が出てくる理由がわかったところで、フリートークで自分の個性を出すのに必要な共通するネタの仕込みのポイントです。

  • ターゲットの人はどんな話が楽しいのかにフォーカスして、日々の情報収集をする。
  • トークは短く、完結にまとめる。
  • わかりやすく、噛み砕き、共有できる言葉で伝える。

時間が決まっていることが多いので、やはり事前に仕込んで置くことが大切なんですね。

シナリオ構成

フリートークに応用するという観点でいうと、細かな構成まで考えると汎用性がなくなりますので、世阿弥が申楽の構成法として提唱したシンプルな「序破急」でまとめてみてください。

実はハリウッド映画・ディズニーランドのアトラクションも、この「序破急」の3部構成なんですよ。

  1. 序:つかみ

    相手におもしろそうだと興味を持ってもらう。

  2. 破:本題

    何かしらの『驚き』や『心の揺れ』を与えることが大切。

  3. 急:クライマックス・結末

    満足感や納得感があることが大切。

フリートークの練習方法

ネタの準備できたら、フリートーク前に練習しておくとよいでしょう。

  • 話にテンポをつける。
  • 話の内容に合わせ声に抑揚をつける。
  • 間の取り方を工夫する。

原稿ありなしに関わらず、伝わる読み方・聞かせ方に共通する話し方のテクニックですね。

よく『一人のリスナーに対し話しかけることを想定してください。』といわれますが、それは番組にかじりついて聴いてくれているリスナーのみを想定しているにすぎません。

多くの方は歩きながらだったり、お茶を飲みながらだったり、片づけをしながらだったりなど、何かをしているしている”ついで”に聴いてることが多いことでしょう。

なので、飽きさせない話の表現力も大切だといえるでしょう。

フリートークでググッと引き付けるコツ

即興劇の経験があっても、それはお金を払って見にきてくれているお客様を相手にしているので、不特定多数に向けたフリートークが難しく感じているプロは多いです。

フリートークは、まず聴いてくれる人との世界観の共有が大切になります

声優養成所でもフリートークのお題が出るところもありますが、話す属性に合わせた『それってわかるよ!』というネタの引き出しをたくさん持っておくこと、ダラダラと話さないことが、フリートークの幅を広げるコツといえるでしょう。