ナレーターのような、声の職業を夢見ている方にとって、滑舌の悪さは命取りになるものです。また、日頃の生活をする上でも、不便に感じてしまうことも少なくありません。

人に自分の意見を伝えようとしたときに、何度も聞きなおされてしまったり、聞き間違いをされると、訂正するのが面倒になり、だんだんしゃべるのも嫌になってしまうものです。

滑舌が悪いことで、人前でしゃべるのが嫌になると、話し声も小さくなり、ハキハキとしゃべらなくなってしまいます。そうすると、聞き手にも悪い印象を与えてしまうことにもなりかねません。

実際は明るいのに暗く見えてしまったり、いつも自信がないように見られたりすることもあるようです。

何気なくしゃべっている声は、その人の印象までをも決めてしまう大切な要素となるため、できれば自信を持って、ハキハキとしゃべりたいものですよね。

自分の滑舌が良いか悪いかなんて、あまり気にしたことがない方も多いかもしれませんが、あまり相手から聞き返されることが繰り返されると、もしかして滑舌が悪いかも?と不安になってしまいます。

自分の話している声で、滑舌の良しあしはなかなか分かりづらいものです。話をしていて、自覚症状があったり、舌の動きがスムーズじゃない、自分の声が恥ずかしい、自分の声が気になって話をするときは緊張する、話したことを相手がよく聞き返してくる、こういった症状があてはまる場合、滑舌が悪いと感じているかもしれませんね。

口は縦に開きましょう

とにかく口を大きく開けてしゃべれば、滑舌は治ると思う方もいるようですが、あまり効果は期待できないかもしれません。

口を大きく開けて、意識してしゃべるようにしていると、多くの人は口を横に大きく開いて話をするものです。滑舌をよくしようと、せっかく大きく口を開いていても、それでは解消されません。

例えば「あ」という言葉を正しく発音しようと思った場合、横に開くのではなく、縦に開くのが正解となります。口を横に開いても「あ」の発音はできますが、正しくは「え」の発音の口の形をしていることになります。

「あ」を正しく発音しようと思うと、口を縦に開き、「え」を発音するときは口を横に開くのが、正しい発音になります。ほとんどの方は、それほど意識せずに横に口を開いて、「あ」を発音されていると思いますが、きちんと口の開け方を意識しないと、音が曖昧に聞こえてしまうのです。

日本語は母音と子音の組み合わせで話をするので、母音をしっかりと発音することで滑舌の悪さは解消されていきます。母音の音が曖昧になってしまうと、子音も引きずられてしまい、全ての言葉が聞きづらくなってしまいます。

母音の発音をしっかり口を開けて行うことを意識していると、相手にも言葉がきちんと聞こえるようになるものです。口を縦に開いて話すことを意識していると、実際にはそれほど大きく口を開けなくても、口の形は縦に動くようになります。

トレーニングで改善しましょう

どうしても口を横に開いて話してしまうクセがついている場合、口を縦に開けるようトレーニングを重ねると良いでしょう。

口を横に広げてしゃべると、声が横から漏れてしまうため、聞き取りづらくなります。しかし、縦に広げてしゃべることで、相手にまっすぐ声が届きます。

簡単なトレーニング方法の一つとして、両手で思いっきり顔を押しつけて話をすると、自然と口が縦に開きます。アヒルのような口になるのが正解ですね。

しばらく押しつけたままの状態にしておき、手を離してみると、縦に開くようになります。そのまま話をしてみて、口が縦の状態のままになっているか鏡で確認しましょう。

また、唇の両端を指で押さえて、そのまま話をするトレーニングをするのも良いでしょう。横に開きたくても開かなくなるため、その状態のまま話す練習をしましょう。

大きな声を出してみると実感できますが、それまでとは声の響きが違ってくるものです。毎日トレーニングをすることで口を縦に開くクセをつけ、滑舌の悪さを克服していきましょう。

まとめ

口を縦に開いて話をするだけで、相手に言葉が伝わるだけでなく、自分自身の印象を変えることもできます。

滑舌が悪いと、いつもボソボソしゃべっていて、暗そう、元気がない、何を言ってるか分からないなどといったマイナスに思われることが多いものです。

自分ではあまり自覚がないという場合、周りで滑舌の悪い人がいればチェックしてみてください。必ず口を横に開いて話をしていることでしょう。

また、周囲にハキハキとしゃべる人がいれば、口元をチェックしてみてください。きっと口を大きく縦に開いて、話をしているのが特徴的ですよ。

口を縦に開いて話すと、滑舌が良くなるだけでなく、明るくハキハキとしゃべるイメージを、周りに与えることができます。周りから印象が暗そうと思われているなら、口を縦にしてしゃべるように改善してみてください。

たったそれだけのことでも、ずいぶん明るくなったイメージを、周りに与えることができるかもしれません。

笑顔で話をしないと、暗い印象を与えてしまうようにも思えますが、笑顔のまま会話を続けているほうが、よほど不気味に感じてしまいます。目が笑っているかどうかで、相手が笑顔であるかどうかは判断されるものです。